液晶マルチの設置場所

100インチ超え大型液晶マルチモニターのデメリットを解説

液晶マルチディスプレイのデメリット

 

”大型液晶マルチモニターのデメリットもちゃんと説明してください”
(愛知県・SUZUKI健ZOさん/47歳/男性)

 

導入前に知っておきたい100インチ超え大型液晶マルチモニターのデメリット

大型液晶マルチモニター(以下マルチモニター)には他の記事で触れてきたようなメリットがたくさんありますが、やはり「ダメなところ」にも目を向けておかないと導入後に後悔するという結果に陥るかもしれません。今回はマルチモニターのデメリットにのみにフォーカスして解説していきます。

 

デメリット① 結合部ベゼルラインが邪魔

110インチ

 

マルチモニターの宿命といえば「ベゼルライン」です。使用するモニターが多いほど結合部のラインが増え、まるで碁盤の目のようになってしまいます。専用の薄ベゼルモニターを使用することでラインを細くして目立たなくすることはできますが、細いとは言え気になるデメリットのひとつです。

 

デメリット② 圧力による破損リスクがある

破損リスク

 

マルチモニターの結合部(特に上下)は接触すると圧力がかかり、液晶不良を起こす原因となります。ですので結合部には「若干の隙間」を設けるのがセオリーです。弊社が設置を行う場合は問題ないですが、あまりマルチモニターに詳しくない業者様が扱う場合は要注意です。

 

設置した直後はきれいに映っていても時間経過と共に生じる場合もあるので、結合部に隙間を作るということはとても重要です。一円玉が1枚すり抜けるくらいの間隔であれば見た目も変わりませんし、接触を避けて圧力がかかることもないので安心です。(ディスプレイ同士が接触・干渉しないように設置します)

 

デメリット③ 色味に個体差が生じる可能性

マルチディスプレイの色違い

 

設置後何年も経つと経年劣化でディスプレイの色彩に変化が生じるケースがあります。これは製品に個体差が生じるためです。このような症状が起こった場合は、完全に色を合わせることが困難となります。しかしディスプレイの設定項目から色調整を行うことで近い色に合わせることが可能です。

 

新規導入の際は「同ロット生産品」で必ず揃えてください。液晶ディスプレイは同じ型番製品でも生産ラインによって個体差が生じます。同じ製品でも生産ロットが異なると色が合わない場合が多いので重要ポイントです。

 

また、故障で1台だけ交換という場合は完全に別ロットのディスプレイでの交換になるので、若干の色違いが発生してしまうことを先に知っておいてください。

 

導入前に知っておきたい使用法や中継機材のデメリット

 

マルチモニターは使いたい方法(画面分割をするかしないか、画面レイアウトの切り替えをするかしないか)により中継機材が変わってきます。よく「マルチモニターでどんな事ができるの?」というご質問をいただきます。しかし大切なのは「できる」ことではなくて「したい」ことです。

 

デメリット④ できることを先に知ってしまうデメリット

マトリクススイッチャーの構成

 

もちろんできることを知っておくことは重要ですが、その知識が邪魔をすることもあります。例えば上の写真の分割レイアウトパターンは10個ありますが、これはとあるお客様が導入前に考えたものです。しかしながらパターンを登録したまではよかったのですが、実際には全く使用しないパターンも含まれておりチャンネル切り替えを間違えてトラブルになったケースがあります。

 

また、オプションも様々でカメラやマイク、タッチパネルなどもご用意できますが、「先に妄想を膨らませるより、本当にしたいことは何なのか」という部分に重きをおいて考えてください。導入後の使用方法に変化が生じた際は後からでも対応できます。

 

デメリット⑤マトリクススイッチャーの設定は専門業者に任せて

マトリックススイッチャー

マルチモニターで画面分割をしたい場合は「マトリクススイッチャー」というものを使用します。画面の分割切り替えを行うために、まずはこのスイッチャーに分割レイアウトのチャンネル登録をしていきます。実はこの作業がかなり手間取ります。なので自分で設定するよりは予め使用パターンを業者に伝えて、先に設定させておくほうが得策です。

 

ご自分で触ってしまって復旧方法がわからなくなってしまい、業者が来るまでの数日間、バラバラの画面のまま使用できないという事例もしばしばあります。機械に強い方は問題ないと思いますが、自信のない方は設定変更したい場合に業者を呼ぶということをおすすめします。

 

デメリット⑥配線が多くなる

マトリクススイッチャーの配線

 

マルチモニターで多いトラブルは「1面だけ画面が映らない」などというブラックアウト問題です。配線が多くなるので各部の接触不良が起こる可能性も高くなります。ブラックアウトが起きた場合はまず各配線の抜き差しを行い接触確認をすることです。

 

また、特に大きなマルチモニターになると配線も長いものを使用するようになります。ケーブルは長くなればなるほど信号の減衰が起こりやすく、トラブルを起こすケースが散見されます。ケーブルは価格重視で選ぶより、品質重視で選ばれることをおすすめします。

 

まとめ

 

100インチ超え大型液晶マルチモニターのデメリットについて、今回のまとめです。

 

✅マルチモニターには必ずベゼルラインができてしまう
✅接触(圧力)による液晶破損リスクが高い
✅色合いがずれることがある
✅先に妄想を膨らませるのはNG、マストでやりたいことを考えよう
✅マトリクススイッチャーの設定は業者に任せて
✅各配線の接触不良による不具合が懸念

 

と、いうことで愛知県のSUZUKI様、ご理解いただけたでしょうか?マルチでヒスプレイ導入をご検討の際に参考としてください。

設置事例: マルチディスプレイ




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